第24回参院選を終えて
2016年07月11日 12:44第24回参議院議員通常選挙を終えて
平成28年7月10日
日本民友党中央執行本部
7月10日投開票で行われた第24回参議院議員通常選挙は、これまでに無い歴史的な闘争となりました。我々の悲願であった18歳参政権導入によって約240万人の新しい有権者が生まれました。私達もこの法改正によって投票のみならず選挙運動や政治活動も同時に開放されるようになり初めて本格的な選挙闘争に関わることが出来ました。
戦争立法・安保法制、集団的自衛権の行使容認などの違憲立法を通し、当時の議会運営も「数の論理」だけを頼りに市民・国民や有識者の7割近い反対を押し切り、強行採決を数度に渡り行い、安倍自民・公明政権は文字通り暴走政治を進めてきました。安倍首相はかねてからの野望であった憲法改悪を企て、解釈改憲の安保法制を明文的にも改悪し、「国軍創設」「基本的人権の削除」「緊急事態条項」などいよいよ「軍国主義」「戦争国家」に推し進めようとしています。この危機的状況を打破するために民進党、日本共産党、社会民主党、生活の党と山本太郎となかまたちの4野党で共闘し「立憲主義を取り戻す」という政治の中でも最も重要な大義を大切にし、自公政権とその補完勢力(お維新、日ころ、改革)を少数派に転落させるために実現されたのです。この野党共闘は、とりわけ市民・国民が野党との間に加わり「野党は共闘」「野党がバラバラではダメだ」という強い要求によって、参院選では32ある1人区では全ての野党統一候補が擁立することで、自公と互角の闘いが出来たのです。
与党は選挙前から言われていた「自民単独過半数」は実現せず(選挙後に民意に背く追加公認を行ったために現在は単独過半数)結果、公明と組むことで過半数は確保されたものの、野党は11人の野党統一候補が当選し、特に福島県選挙区、沖縄県選挙区では安倍内閣の現職閣僚の2人を落選させるという異例の事態を国民の運動によって成し遂げることが出来ました。これは前回野党が1人区で2議席しか確保出来なかったことから考えると飛躍的前進と言えます。安倍首相は政策論争を棚に上げ今回の選挙戦においては特に「野党攻撃」「反共攻撃」が見受けられました。一国の首相がメディアジャックし公党を誹謗中傷するのは国際的にも恥なことです。しかしながら、安倍氏が二度以上も応援弁士をした長野県選挙区や三重県選挙区においても野党統一候補が勝利。国民の良識が勝ったのです。いわゆる憲法を破壊する「改憲勢力」には3分の2を占められたものの憲法改正を公約に掲げていない、演説でも口にしなかったことを強行することは公約違反になります。従って国民は改憲を認めたわけでは決してありません。
万一、この共闘を行わず選挙戦に臨めば目も当てられない結果となっていたことがうかがえます。野党共闘の最初の挑戦ながらここまでの成果をあげることが出来たのは、野党と市民が一体になれたからです。今週末にも早速行われる都知事選、いずれ訪れる衆院選においても4野党は共闘の方針を打ち出しています。今後もこの連携を大切にし今度は与党を過半数割れに追い込むために、結束を更に力強いものにしていきましょう。野党と市民の共闘に万歳。
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